神谷家 第01話 02ページ目。河川敷に一人で座る男が何かに気が付き、「ニヒヒ」と笑い、「お待たせ」と言いながら立ち上がる。
神谷家 第01話 03ページ目。作品タイトル「神谷家の呪われし宿命」・第1話サブタイトル「八百万の神(カムイ)」・作者名「浮曇非路(うきぐも ひろ)」。神谷家 第01話 04ページ目。顔を覆って泣く父親を見つめる少女。少女は、父が泣いている理由を理解できていないが、目の前で横たわる人物が母親であることに気が付く。
神谷家 第01話 05ページ目。横たわっていた母親が、こちらへ勢いよく顔を向ける。母親の肉体、いや遺体はミイラのように干からびており、少女は驚き青ざめる。神谷家 第01話 06ページ目。前ページまでの悪夢から飛び起きた、16歳の北内海美(きたうち うみ)。窓の外から今朝の空模様を確認し、「いい天気」とつぶやく。ロザリオのネックレスを身に着け、制服を着て、高校へ行く身支度を整える。
神谷家 第01話 07ページ目。海美は母の仏壇に手を合わせ、家を出る。近所の小学生や老人と挨拶を交わしながら登校する。神谷家 第01話 08ページ目。友人の栞(しおり)と合流した海美。栞に言われて鞄を忘れていることに気が付き、取りに戻る。一方、永山中継局の頂には人影が見える。
神谷家 第01話 09ページ目。永山中継局の頂に立つ、トゲトゲヘアーの男は、電話の相手に「オレがバッチリ解決してみせる」と語る。その男は、体の周りに放電が見られたかと思うと、一瞬にして地上に移動していた。神谷家 第01話 10ページ目。トゲトゲヘアーの男は、とある事件について、まずは被害者の共通点から調査を始めようと意気込む。数時間後、学校を終えて帰宅の準備をする海美に、栞が声をかける。
神谷家 第01話 11ページ目。海美と栞は、ケガをした友人のお見舞いへ行く相談をする。栞は、その道中で新しくできたパン屋へ寄ろうと提案する。神谷家 第01話 12ページ目。トゲトゲヘアーの男は、この町で発生している連続傷害事件の情報を再確認していた。海美と栞の友人も、この事件の被害者の一人である。
神谷家 第01話 13ページ目。連続傷害事件をまとめた資料によると、この事件の被害者は全員が10代から20代の女性で、火傷を伴った切り傷を多数負っている。神谷家 第01話 14ページ目。トゲトゲヘアーの男は、ラーメンを食べながら事件の資料を確認していた。被害者には目立った共通点がなく、調査の行き詰まりを感じていた。そこに、チャットツールで上司にあたると思われる人物たちから連絡が入り、男は焦りを見せる。
神谷家 第01話 15ページ目。男は上司から、調査のヒントとして、「この手の犯人は、人目につかないなど、犯行に向いた『狩り場』をいくつか持っている」と言われる。男は、被害者ではなく犯行場所に着目すればよいのか、と気づきを得る。神谷家 第01話 16ページ目。男は、チャットツールに過去の犯行場所を回ってみる旨を投稿する。男は、心の中で上司を榊さんと呼んでおり、榊さんたちが別の調査へ行っている間にこの事件を自分が解決して見せると改めて決意する。
神谷家 第01話 17ページ目。帰宅中の海美と栞。栞は、人目につかない裏道を指さし、そちらが近道だと海美に伝える。神谷家 第01話 18ページ目。海美はパン屋が楽しみである旨を栞に話すが、栞からは返答が無い。不思議に思って栞の方を見ると、栞は火の灯った鉤爪状の武器を手に持ちそれを振り上げていた。
神谷家 第01話 19ページ目。海美は、攻撃態勢に入る栞を見てパニックに陥りながら、連続傷害事件のことを思い出していた。火傷を伴った切り傷。目の前には、火の灯った鉤爪を持つ栞。栞は「ごめんね海美」と繰り返していた。神谷家 第01話 20ページ目。栞は、火の灯った鉤爪を振り下ろし、海美を切り裂こうとする。
神谷家 第01話 21ページ目。寸でのところで、海美を助けたトゲトゲヘアーの男。男は、栞を傷害事件の犯人だと断定する。神谷家 第01話 22ページ目。男は、動揺する栞の瞳を見て、栞が犯人ではないことに気が付く。すなわち、真犯人が居るのである。
神谷家 第01話 23ページ目。そこに、全身に入れ墨を入れた男が現れる。右腕には爪の文字が、左腕には火の文字が、それぞれ多数彫られている。また、顔と胸部には梵字が彫られている。神谷家 第01話 24ページ目。トゲトゲヘアーの男は、入れ墨の男にいち早く気が付き、構える。
神谷家 第01話 25ページ目。栞は入れ墨の男から腹部へ前蹴りを受け、気を失う。栞が持っていた鉤爪は入れ墨の男が手にする。神谷家 第01話 26ページ目。トゲトゲヘアーの男は、入れ墨の男が真犯人であり、燃える爪の能力は入れ墨の男が栞に貸していた、ということに気が付く。
神谷家 第01話 27ページ目。栞は数日前、入院中の友人と一緒に、入れ墨の男に襲われていたのである。痛みと恐怖で泣き叫ぶ友人。栞は、なんでもするからもうやめてほしいと懇願する。神谷家 第01話 28ページ目。入れ墨の男は、自らの手で若い女性を傷つけるのに飽きていたのである。そこで彼は、新たな取り組みとして、若い女性を脅してその女友達を傷つけさせるということを思いつき、栞を脅してそれを強いたのであった。
神谷家 第01話 29ページ目。入れ墨の男はトゲトゲヘアーの男へ語る。まずはトゲトゲヘアーの男を殺して組織から評価される。その後海美でゆっくり遊ぶ。これぞワークライフバランス、イマドキの生き方だと。神谷家 第01話 30ページ目。トゲトゲヘアーの男は、徹底的にぶちのめすと宣言し構える。続けて、彼は「目覚めよ我がカムイ」とつぶやいた。カムイとは八百万の神のこと。そして、カムイの持つ特殊能力を借りて行使できる者が存在するのである。
神谷家 第01話 31ページ目。トゲトゲヘアーの男は、電気を纏いながら高速で入れ墨の男へ接近し、顔面に拳を叩き込んだ。神谷家 第01話 32ページ目。入れ墨の男は、トゲトゲヘアーの男のカムイが電気であると推測する。入れ墨の男は、燃える爪で反撃するも、トゲトゲヘアーの男に避けられる。
神谷家 第01話 33ページ目。入れ墨の男は、トゲトゲヘアーの男の攻撃を受け、電気の効果で体が痺れる。その間にトゲトゲヘアーの男は、拳へ電気を集中させる。神谷家 第01話 34ページ目。トゲトゲヘアーの男は、入れ墨の男の腹部へ、渾身のパンチをお見舞いした。
神谷家 第01話 35ページ目。入れ墨の男は倒れる。トゲトゲヘアーの男は、入れ墨の男は戦闘不能であると判断し、海美にケガが無いか確認する。神谷家 第01話 36ページ目。入れ墨の男は、まだ意識があった。再度、鉤爪へ炎が灯る。
神谷家 第01話 37ページ目。入れ墨の男は、火のついた鉤爪を海美へ向かって投げつける。神谷家 第01話 38ページ目。トゲトゲヘアーの男は、気絶していた栞を背負っていたため、すぐに海美を助けることができない。海美の眼前にまで燃える爪が迫る。
神谷家 第01話 39ページ目。そのとき、海美の目の前にロザリオ型の巨大な壁が現れ、投擲された鉤爪を弾いた。神谷家 第01話 40ページ目。トゲトゲヘアーの男と入れ墨の男に、衝撃が走る。
神谷家 第01話 41ページ目。海美の肉体は、トゲトゲヘアーの男や入れ墨の男がカムイ能力を使っているときと同様、エネルギーの光に包まれていた。神谷家 第01話 42ページ目。トゲトゲヘアーの男は、海美にたった今カムイ能力が発現したことに驚く。一方入れ墨の男は、心の中で回想する。自身の鉤爪が海美のロザリオに当たった瞬間、その爪を燃やすカムイ能力が、強制的に解除された感覚があったのだ。
神谷家 第01話 43ページ目。入れ墨の男は続ける。すなわち海美の能力は、カムイによる物理攻撃を無効化する、対カムイ能力において最強の盾であると。入れ墨の男は、不気味な笑みを浮かべる。