自立メシ 第05話 01ページ目。理瑚がタブレットで学科試験の問題を解く。画面にはクイズアプリのようなものが表示されており、問題文と四択の選択肢が表示されている。時間切れの通知が鳴り、見直し途中だった理瑚は思わず叫ぶ。
自立メシ 第05話 02ページ目。豪は採点開始のボタンを押す。今日のためだけに試験用アプリを作ったことを理瑚に驚かれ、こういうので本気を出すから面白いのだと答える。点数を尋ねる理瑚を無視して、実技試験へ移ると告げる。自立メシ 第05話 03ページ目。黒い予備のエプロンを着けた理瑚がキッチンで料理を作る。食卓の豪は調理する娘を見守る。理瑚は豪に見つめられていることに気付く。
自立メシ 第05話 04ページ目。料理中の千恵を見つめすぎて、「お腹すいたの?」と言われたこともあった。そして今、亡き妻と同じように、娘が「もうちょっとでできるよ」とオレに言っているのだ。昨日までこんなに小さく、オレの隣の席でのんきにメシができているのを待っていた、我が愛娘が。自立メシ 第05話 05ページ目。理瑚が実技試験として作ったのは、オムライスだった。豪はオムライスを一口分だけ別皿に取り分け、食べ始める。
自立メシ 第05話 06ページ目。豪は勢いよく食べ進める。理瑚はそれを嬉しそうに見ている。豪は笑った。「懐かしい、オレの嫌いな味だ。」自立メシ 第05話 07ページ目。完食した豪に、理瑚が合格かと迫る。豪は紙袋を渡し、理瑚は中身を見て驚く。
自立メシ 第05話 08ページ目。袋に入っていたのは、理瑚が切り裂いたエプロンを縫い直したものだった。豪は、それはもともと千恵のエプロンだと明かす。自立メシ 第05話 09ページ目。母のエプロンだったと知った理瑚は、破いた時を思い出して青ざめる。豪は、当時理瑚はまだ小さかったし、そうだよな、覚えてないか……と、エプロン姿の亡き妻を思い出していた。
自立メシ 第05話 10ページ目。豪は、ずっと黙っていたことを謝りつつ、もしよければ今後も使ってほしいと語る。しまっておくよりも、ボロボロになるまで使い倒した方が、ママもたぶん喜ぶと。理瑚はエプロンを抱きしめた。自立メシ 第05話 11ページ目。理瑚は微笑んで、「わかった」と返す。礼を言う豪。豪は語る。「料理・食事。それが、オレ達に許されたママと再会する方法だ」と。
自立メシ 第05話 12ページ目。豪に、時々でもいいから会いに行ってあげてくれと言われた理瑚は、満面の笑みでそうすると答える。豪は理瑚に伝える。「ホントに料理上手になったね。オムライスも美味しかったよ。」そして、「料理できるかな試験、合格」だと。自立メシ 第05話 13ページ目。豪は、理瑚の晩メシを作ると話す。時刻は19時40分ごろ。「ちょっと待ってな。たぶんいつも通り、8時ちょうどにはできるよ。」
自立メシ 第05話 14ページ目。数ヶ月後。理瑚は一人暮らしを始めていた。部屋にはまだ段ボールが積まれている。スマホの時計を見て、もうこんな時間かと思う。自立メシ 第05話 15ページ目。念願のマイ包丁を開け、手を洗い、エプロンを着ける理瑚。エプロンの胸元には縫い跡がある。
自立メシ 第05話 16ページ目。理瑚はキッチンに立ち、エプロンのひもを結んだ。「今日も私は、8時ちょうどにお母さんに会いに行く。」自立メシ 第05話 17ページ目。自立メシ ~8時ちょうどに会いに行こう~ 完